活動目的

メタ中島コミュニティの活動目的は、日本有数の柑橘類の栽培環境の維持と訪れる人を魅了する瀬戸内の穏やかな美しい風景を未来に残すことにあります。そのために、中島が抱える人口減少、高齢化、耕作放棄地、空き家の増加、そして季節による観光資源の偏りといった諸課題に取り組んでいます。地域住民はもちろんのこと、DXを活用し日本国内問わずオンラインでつながる仲間達とも協力し、持続可能な社会の実現を目指して、地域の活性化や観光資源の開発に努めるとともに、次世代に誇れる中島を築いていきます。

愛媛県中島は、「みかん島」として広く知られており、その名の通り多種多様な柑橘類が栽培されています。この島は四方を海に囲まれ、温暖な気候と海風による塩分が土壌を肥沃にし、柑橘類の栽培に最適な環境を提供しています。一年を通じて栽培される柑橘類は、品種も多岐にわたり、みかん、レモン、ゆず、ぽんかんなどが代表的です。

中島で育った柑橘類は、その味わいの深さで特に有名です。甘く濃厚な果汁が特徴で、地元の人々だけでなく、全国から訪れる観光客にも愛されています。島の農家は代々受け継がれてきた技術と知識を駆使し、丁寧に栽培を行っています。その結果、生まれる果実は一つ一つが高品質で、まさに自然の恵みそのものです。

さらに、中島の柑橘類は市場でも高く評価されており、贈答品としても人気です。収穫された柑橘類は、新鮮なまま全国各地に発送され、その美味しさを多くの人々に届けています。

また、愛媛県中島の瀬戸内海は、その穏やかな美しい風景で訪れる人々を魅了します。海の向こうに点々と浮かぶ島々はまるで絵画のようで、瀬戸内海特有の静かな波がその美しさをさらに引き立てます。日の出や夕暮れ時には、空と海が一体となり、幻想的な景色が広がります。この風景は、日々の喧騒を忘れさせ、心を落ち着かせる癒しのひとときを提供してくれます。

中島の海岸線を歩けば、潮風に包まれながら、海の香りを感じることができます。海の音を聞きながら過ごす時間は、まさに贅沢なひとときです。島々の間を行き交う船や、小さな漁村の風景もまた、この地域の魅力の一部です。地元の人々の温かい笑顔と共に、この美しい風景は訪れる人々に深い印象を与えます。

課題① 人口減少

かつては15,000人を超えていた中島の人口は、現在では約2,000人にまで減少しています。年間100人程度のペースで減少しており、地域の活力が徐々に失われつつあります。これにより、経済活動の縮小やサービス提供の課題が顕在化しています。

課題② 高齢化の進行

中島の高齢化率は67%と、全国平均の29%を大きく上回っています。若年層の流出と出生率の低下が進行しており、高齢者が増えることで地域の労働力や医療・福祉サービスの確保が課題となっています。

課題③ 耕作放棄地の増加

人口減少と高齢化に伴い、農地の耕作放棄が増えています。若い世代の離島や高齢化により、農業を続けることが難しくなり、多くの農地が手入れされなくなっています。これにより、景観の維持や農業生産に影響が出ています。

課題④ 空き家の増加

中島では、人口減少と高齢化の進行に伴い、空き家が増加しています。特に、若い世代が島を離れ、高齢者が他の地域に移ることで、家屋が使われなくなるケースが増えています。離島における空き家の増加は、防犯や防災の観点からも問題となっており、地域全体での対応が求められています。

課題⑤ 夏以外の観光資源不足

夏場は海水浴客や釣り客、トライアスロンの開催で賑わいますが、その他の季節には観光資源が不足しています。観光客の季節変動が大きく、地域経済への影響が懸念されています。年間を通じて観光客を呼び込むための新たな取り組みが求められています。

Mission

中島の豊かな地域資源を守り続けるために、リアルとDXを活用して島と世界をむすぶことを目指しています。

Vision

オンライン上の新たな交流手段として注目されるメタバース(仮想空間)において中島のコミュニティを醸成。
名産である柑橘や六次産業化による商品の新たな市場を開拓するとともに、島でのリアルな体験につなげ、関係人口の創出に取り組みます。

Value

中島を舞台にした「瀬戸内サスティナブルリトリート」を創出。島の地域資源を「癒し」に転換し、オンラインとオフラインを通じて、さまざまな体験の機会を提供していきます。